DSのギミックをフル活用した謎解きアドベンチャー、以上のものは期待できない
NintendoDSのアドベンチャーゲーム〈アナザーコード 2つの記憶〉をクリア。
現代の無人島を舞台に、謎の装置アナザーを巡り、過去と現在が交錯するミステリーが展開。前評判が高くて期待してプレイしたのだが、噂に違わぬ美麗なグラフィックとDSの機能をフル活用した謎解きが堪能できる。ただ、難易度がそれほど高くない上にボリュームがいまいち少なくて、半日もプレイするとクリアできてしまうのはちょっと物足りない。逆転裁判シリーズ1本分に換算すると約半分ぐらい……かな? 2週目をプレイすると、違った情報が得られたりするようですが、基本は一本道なので何度もプレイしたくなるかというと、う~ん。
プレイしてて気になったのは、物語の進行が謎を解いた"ご褒美"でしかないこと。自分の力で真相に迫っているというよりは、ミニゲームを挟んでストーリーが流れていくのを観賞している感じなので、作品世界にいまいち没入できなかった。舞台が無人島とはいえ現代世界のはずなのに、妙にゲームチックなギミックが満載なのも違和感を感じる。隠し通路を使わないと主要な部屋に行き来できない大邸宅って、どうだろう? いっそ、謎の装置"アナザー"の創り出した幻想空間とでもしたほうがしっくりくる舞台設定だと思う。そもそも、13歳の少女に肉体労働させすぎっていうツッコミもありますが。
肝心の物語も、過去の人間関係と現代の人間関係、さらに現在のSF設定が混ざりきらないまま一緒くたになっており、凝ってはいるけど意外性に乏しいオチだと感じた。サウンドも印象に残らない。DSのギミックをフル活用した謎解きアドベンチャー以上のものは期待できない、期待未満の作品でした。
……あ、念のために追記しておきますけど、僕の場合はDSのタッチペンやマイクといった新機能は〈きみのためなら死ねる〉でさんざん遊び尽くしているので、今さらそういうギミックに驚きを感じないというのがマイナス評価に繋がっている面はあります。このゲームでDSにはじめて触れる方は、また違った印象なのかもしれません。一部、きみしねでは見られなかったパターンのギミックがあったのにはちょっと感心しましたよ。よく考えるものです。